投稿

7月, 2015の投稿を表示しています

馬頭琴:美炎MIHO & 八王子車人形浄瑠璃:西川古柳 岡山公演2015/7/29-31

イメージ
お二人の岡山特別公演に合わせ、何とか仕事の調整がついたので30日のチケットをゲット。 会場は岡山シティーミュージアムの一室の100人マックスの小会場で、演者の息遣いが伝わる程良いサイズながら、音楽芸能設備的には充分とは言い難いので支障はないかと心配つつ、いやいや弘法筆を選ばずというのか、アーティストの力はそんな心配をものともしないというか、縦横無尽のパフォーマンスは存分に聞きごたえ見応えあって、動画で少しばかりでもサイトでご紹介とは思ってはいたものの、これは下手に客席から音を拾ったレベルではこの臨場感は再現できそうにないので、今回は写真や動画の撮影は中止して演目を堪能した次第です。 モンゴル発祥の「馬頭琴」の音色というのはネットなどで聞いたことはあったものの、なま音というのは私は初めてで、ネットで聞く音とこれは別物、いやいやなんとも多層に響き渡りズシリと力強い。弦2本の楽器ながら一本の弦は馬の毛100本が束ねられているそうで、楽器のお話を交えながら全7曲。 「車人形浄瑠璃」を拝見するのも初めてで、一般的には人形の操りは三人遣いのところ、西川古柳座はそれを1人で操るというものなので、はてはてどんなものなのと思っていたところ、会場の小学生が駆り出されて人形操り体験を交えながら軽快なご説明があって納得。1人で操るために手足を総動員で、足を使うために踏み台の様な台車に腰かけて、人形の脚は演者の足で、人形の右手と頭は演者の右手で、人形の左手は演者の左手で操るという具合で、それ故に人形が自在に歩き回ることが出来る。演目のご説明が入りながら、三番叟(さんばそう)、東海道中膝栗毛卵塔場の段、と見せ場が続く。今年(2015)の11月にはニューヨーク定期公演があるそうです。 人形浄瑠璃、馬頭琴、映像のコラボレーション音楽劇「スーホの白い馬」。映像原画は岡山在住の絵本作家の米本久美子さんで、沢山描いたとは聞いていたものの、ホントに沢山だった。 エンディングでは馬頭琴の演奏に合わせて人形浄瑠璃のフラメンコが登場、何とも世界が広がる。

フランス18世紀中頃のパステル画

イメージ
現在(2015年7月)京都市美術館で開催されている「ルーヴル美術館展-日常を描く-風俗画に見るヨーロッパ絵画の真髄」で展示されている18世紀中頃のフランス絵画、例えば、ジャン・アントワーヌ・ヴァート「二人の従姉妹」、フランソワ―・ブーシェ「オダリスク」、ジャン・シメオン・シャルダン「猿の画家」など、これらはいずれも油絵具で描かれた油絵なのですが、一方で当時のフランスではパステルによる肖像画が熱狂的な人気を博しており、数千人のパステル画家がいたと言われます。 パステル画というと、少なくとも現在の日本ではどういう訳かラフなスケッチ画のように思われているのか、油絵などに比べて影の薄い存在ですが、当時のフランスではすでに完成度の高い作品が描かれています。後の印象派の画家の中で最もパステルに熱心だったドガは当時のモーリス・カンタン・ド・ラ・トゥールの作品を収集し研究したと言われます。 ・・・・・・・・・・ ©The Staatliche Kunstsammlungen Dresden ロザルバ・カリエラ(Rosalba Carriera 1674-1757) 「Faustina Bordoni」 size:445x335㎜ ロザルバ・カリエラはヴェネツィア出身の女性画家で、ルイ15世時代のフランスで活躍し、パステル画の開拓者的存在と言われています。19世紀以前に名声を得た数少ない女性画家のひとりです。 作品が収蔵されている主な美術館: Museum of 18th century Venice(イタリア)、Gemaldegalerie Alte Meister(ドイツ)、Art Gallery of Ontario(米国)、ROYAL COLLECTION TRUST(英国) ・・・・・・・・・・ ©Musee du Louvre, dist.RMN-Grand Palais-Photo M.Back-Coppola モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール (Maurice Quentin de la Tour 1704-88) 「ポンパドゥール侯爵夫人の全身像 」 Portrait en pied de la marquise de Pompadour size:1770x1300㎜ Cha