コンパクトデジタルカメラ

スマホが今日のように高度に普及してしまうと、さすがに単体のコンパクトデジカメの活躍の場は少なくなってしまいました。
一般消費者向けの液晶モニター付デジタルカメラの記念すべき第一歩は、1995年発売のカシオ「QV-10」で、幾多のメーカーから続々と製品が登場して四半世紀、2018年5月カシオは一般消費者向けのコンパクトデジタルカメラ事業からの撤退を発表しました。
当工房に常設展示されている「QV-10」
1995年頃は、ビジュアルな画像処理に対応したパソコンシステムが登場し、インターネットが一般に普及し始めた時代で、画像処理ソフトのフォトショップもまだVer.4世代、写真はまだまだフィルム全盛でした。
改めて「QV-10」を手に取ってみると、当時の先端テクノロジーとして組み込まれたであろう液晶画面のその小ささに驚いてしまいました。


QV-10と一緒に写っているスマホは、右手前が4.6インチサイズ、左側が5.7インチサイズです。
仕様を見てみると
・撮像素子:1/5インチCCD(総画素数:25万画素)
・モニター:モニター画素数:61380画素
・電源:単3型アルカリ電池×4/ACアダプター
・記録媒体:内蔵メモリー(16Mbitフラッシュメモリー)
・記録コマ数:96枚
記録媒体は内蔵タイプなので、データを外部に抜き出す場合は「パソコン接続キットLK-1(RS-232C用ケーブル)」が必要で、そのキットの箱には、「Windows95、WindowsNT上での動作は保証しません」と表示されており、まだまだ時代の趨勢がDOS-Vパソコンであったことが伺えます。


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