みんなの記念日

入園や入学といった行事も一段落した頃ですが、私の住んでいる都市では毎年この頃に、金婚式を迎えるご夫婦を祝う行事もあったりして、日々それぞれが各々の記念日、“みんなの記念日”なのです。
今やデジタルの時代なので、記念写真をデジカメやスマホでポンポン撮って、沢山撮れるので撮ったきりで見ない写真もあるかも知れませんが、一方、デジタル時代だから管理も楽だし、自分で大きくも小さくもプリントできて楽しみ方の選択肢が増えているのかも知れません。
デジタルデータは媒体の破損や技術進歩による媒体の陳腐化があって、データはあるけど呼び出せないという危険性と背中合わせで、外付けのハードディスクなども10年も経つと、新しいOSでドライバーが用意されていないということもあるので、くれぐれもご注意ください。
長い目で見れば、とりあえずこれはというものはプリントアウトしておく、というのがお勧めです。

フィルム時代のポジの整理をしていると、20年程前、毛利衛さんがシャトル搭乗した少し後の頃だったと思いますが、スペースシャトルを見学した時のポジが出てきました。もちろん当時宇宙へ飛んでいた機体ではなく実物大の見学用機体で、内部へも入れてくれました。スペースシャトルとの交信でテレビに映るワーキングルームは3畳ほどの広さで、実質唯一の居住空間でその上が操縦席という構造なのだそうで、トイレや眠るスペースはその端っこの壁側の小さなスペースにありましたが、この居住空間で国も異なる何人ものクルーが何日も一緒に過ごすとなると、これは何かと大変だろうというのが印象でした。その部屋の後方すぐが宇宙へ様々な資材を運ぶための貨物室になっていて、マニピュレータを操作するステップに立って開いた貨物室の空を見上げながら、宇宙空間の中でこうやって開いているのか、と感慨にふけったものです。機体の下に立つと相当な大きさで、飛行のたびに耐熱タイルを1枚1枚メンテナンスするとなると、いやいやこれは半端ではないぞと思った次第です。
ディスカバリー最後の飛行が2011年2月24日、日本人クルーを多く運んだエンデバー最後の飛行が同年5月16日、アトランティス最後のそして同時にスペースシャトル最後の飛行が同年7月28日。3年前の今頃は国内大変な状況でしたが、一方ではスペースシャトル退役の年だったのです。
スペースシャトルの飛行可能な機体は6機製造されており、試験機のエンタープライズと実際に宇宙へ飛んだ実用機コロンビア、チャレンジャー、ディスカバリー、アトランティス、エンデバーの5機で、このうち事故でチャレンジャー(1986年)、コロンビア(2003年)がなくなっており、計画終了まで現役であったのは3機です。
計画終了後、ディスカバリーはスミソニアン博物館の国立航空宇宙博物館別館、アトランティスはケネディ宇宙センターの見学者用施設、エンデバーはカルフォルニア科学センターにそれぞれ展示されています。

季節がら記念写真を飾るご注文が相対的に多い4~5月。今回は、時間の合間に自分のものも作りました。




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