横谷宣さんの写真作品を拝見する機会に恵まれた

先頃、お客様からお電話で写真の額装のご依頼をいただいたので打合せ日をきめて、詳しい内容は伺わなかったので、さてさてどんな写真なのだろうと思いつつ、ご予約日にお越しになった女性の手にはB4大の封筒がありました。
その封筒のボリューム感というかなんというか、いやいや作品のオーラなのか、これは半端ではないプロの作品のようだというのが直感的にわかったのですが、封筒からあい紙が丁寧に挟まれたタトウ紙を抜き出し、開いてまず一枚取り出してみると、はっとするようなシルーバープリントの写真が出てきて、ええーっと思いつつ、複数枚あったすべての写真を取り出してみると、いやいやこれはことさらに次元が違う、横谷宣さんの作品ですかと尋ねると、そうですとのことで、実にすばらしいとついつい見入ってしまいました。
これらの作品をご自宅に飾りたいということなので、それは羨ましいほどに素敵な話なので、またまた感心してしまいました。

展示するということは一面では作品が痛むという危険性が高くなるものの、予算の許す範囲で額装処方全体で作品劣化をより低減する処置をして、展示方法や取扱いに配慮しつつ、素晴らしいものを身近で見てこそ作品も生きるし、なにより楽しいし心豊かになります。

額装のレイアウトを決める際には展示場所の寸法や内装パーツの状況というのは必要な情報なのですが、近頃はみなさんスマホでスッスーと画像を出して見せて下さるので、実に話が早い便利な時代になりました。

今回の額装品、ご依頼品なのでお見せできないのが残念です。

横谷宣写真展「黙想録」が東京のgallery bauhausで開催されたのが2009年1月。この写真展は大変な盛況で作品のオーダーも多くあったそうなのですが、作品が実際に注文主の手に届いたのが実にその4年後の2013年で、その間プリントをとことん試行錯誤されていたのですが、待たせた方も待たせた方だけれども、待った方も待った方で、いやいやすばらしい。その2013年7月には、横谷宣写真展「森話」が同じくgallery bauhausで開催され、ギャラリートークが3回も開かれるという盛況ぶりでした。
>横谷宣写真展「黙想録」http://www.gallery-bauhaus.com/090107_yokotani.html 
>横谷宣写真展「森話」 http://www.gallery-bauhaus.com/130605_yokotani.html

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