うらやまはくすりばこ (by米本久美子)


「うらやまはくすりばこ」米本久美子作(福音館書店 月刊科学絵本「かがくのとも」7月号、¥本体389+消費税)が6月に発刊となりました。春休みに田舎のおばあちゃんの家に遊びに行った子供が転んで足を擦りむいたのがきっかけで、おばあちゃんから自然に生えている植物の薬のことを聞くはなしです。薬について監修されている河邉誠一郎さん(倉敷芸術科学大学教授)のコメントによると、経験的に薬として用いられてきた自然界のものを「生薬」、550年以降中国から入ってきた「漢方」に対して日本古来のものを「和方(わほう)」と呼び、西洋文明傾倒の明治期以降「生薬」はマイナーな存在になったようです。
「生薬」は薬であると同時に日本人の食べ物でもあったわけですから日本の食物文化なのですが、とは言え、名前は聞いたことはあっても自然界に生えているものを特定するというのは難しい話なので、「うらやまはくすりばこ」を片手に薬用植物園巡りが良さそうです。

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